WEDDING MITSUAKI&YURI

23年12月22日

2023年10月21日 WEDDING PARTY

その自由さに柔らかい優しさを持っている新婦YURIさん。その姿を尊敬をこめて包み込む新郎MITSUAKIさん。

私を頼ってくださり、初めてのプロデュースへのチャンスをくださったお二人との結婚式のことを皆様に紹介いたします。

お二人のこと、ご家族のこと、今までのこと、そして現在。たくさんのお話を伺いながら、お二人からよく出てくる言葉たちが結婚式のテーマとなり準備を重ねてきました。

お互いを知ろうと歩み寄り、また自分とは別の人なのだと尊重する。その距離感と考え方にはおふたりの深い絆を感じます。

解放のウェディング、テーマは「ニュートラル」。

フラットに、からっと晴れた澄み切った時間を。このウェディングをまた出発点として来てくださる皆様お付き合いしていきたい。「私たちにとって大切な方ばかりを招待するんです。」と聞かせてくださったそのゲストの皆様は、それはそれはパワフルで優しく温かい方ばかりでした。

会場はお二人のご自宅からも近い距離。田んぼに囲まれた行きつけの農場レストラン「エストルト」。好きなお店にさらに思い出を重ねられるように、こちらの会場を選ばれました。

お二人が好きな季節である秋、

落ち着き静かな空気。その日が良き日だったと振り返りながら過ぎていく時間帯が好きだとお伝えをしてくれていました。その思い描いていた美しく静かに力みなぎる素敵な空間が仕上がりました。

家族、ゲスト、ここで過ごすみなさんにリラックスして過ごしてほしい。

「家族はみんなの前だと、きっと恥ずかしがってしまうから。」

と、お二人からのお心遣いにより受付前のお時間に家族だけで人前式を行うことになりました。

お聞きしていたご家族の微笑ましい光景と、そっくりに緊張されている主役のご様子。

向き合って改めて伝える感謝の言葉に少し照れて、温かい素晴らしい時間でした。

受付がはじまり、続々と賑やかなお声とともにゲストの方にお集まりいただきました。

ここで、びっくり。

実は、すでに会場にはおふたりはスタンバイ。披露宴の始まる時間の前にゲストの方々をお迎えすることに。

遠方から来られるゲストの方も多く少しでも長く皆様と交流していただきたい。受付からお式開始までの30分。この30分ってとてもとても貴重だなと思うんです。入場まで隠れているくらいなら、みなさんとの時間を楽しみましょう!そんなご提案にノリノリで答えてくれたお二人に感謝です。

狙い通りの驚いた様子のゲストの方々の反応と、近況報告が始まっちゃうくらいの距離感。

会場も温まり、BGMも聞こえなくなるくらいわいわいと賑やかになった雰囲気を見て、おふたりへ入場をお願いし拍手に包まれ結婚式がはじまります。

お打ち合わせの中で、ご自宅をいま建てられているところとお聞きしていました。

YURIさんのおばあちゃんのご自宅に使われていた建具などを引き継ぐのだとか。昔から大切にされ残されてきたものを愛するYURIさんの想い、おふたりのお人柄、お式のテーマを軸としてひとつひとつの場面に繋がっていきます。

ご衣装にはオリジナルdressをご提案しました。

シンプルに、かつ彼女によく似合う削ぎ落とされた柔らかいデザイン。生地は美しい着物地を使用しています。新郎MITSUAKIさんの胸ポケットチーフにも、dressと同じ生地のものを製作しました。

ブーケは、きっと両手いっぱい振って楽しみ、おもてなしをされるであろう愛情深いYURIさんを想像して腕にかけられるアーム型のデザインに。

このご様子をみて、わたしはガッツポーズをしました。笑

エストルトさんを会場に選んだ理由のひとつに「とにかく食事が美味しい!」と聞かせていただいていました。たっぷりと自由に交流をしながら食事の時間を楽しんでもらう為、ビュッフェ形式でメインのお料理のみサーブいただくことにしました。そのお時間もお二人は動く動く。

おふたり、はじめてお会いした瞬間から心奪われたのですがお喋りが上手!!

毎回の打ち合わせもそれは楽しい時間を過ごしたのですが、このお二人ならばもうマイクを渡してしまおう!と。笑

高砂位置には、もういつでも喋ってくださいとマイクがセットされています。

進行の司会者との掛け合いもあり、とにかくおふたりがよく喋る!喋る!笑

これは後からゲストの方からのお話を教えて頂いたのですが、「あんなに二人が喋る式に行ったことがないよ。」と。

包み隠さず等身大のお二人のこと、ここにいる方々の素晴らしさと感謝、これからの想いをご自身の口から伝えてくださいました。

楽しい時間も中盤。

おたのしみのギフトマルシェへうつります。はじめから会場にセットされていたコーナーにお二人が移動して、説明から始まります。

引き出物は、ゲストの方に選んでいただく形式としました。県外からの方も多いため新潟産のものたちを中心に。その時間もおひとり、おひとりと交流を楽しまれ「ありがとう」「おめでとう」の声が飛び交います。

常に笑顔の絶えないお二人。それを見守るご家族優しい表情と、肩を組んではお二人のお祝いを盛り上げるご友人の方。

この場にいる全ての方へ愛情を向け、自らが贈ることでお返しのように贈られるその美しい循環に感動する1日となりました。

いちばん初めの打ち合わせで「誰も置いて行かれない、そんな時間にしたいんです。」と伝えてくれた優しいお二人と大切な1日をご一緒できて心底幸せに思います。

《美しい結婚式だった》

そういつまでもここに集まった皆様と語り合う人生でありますように。

心から、ずっとずっとお幸せに。

またお会いするときが楽しみです。

photo mao

direction AYAKA

hair make NAOKI&SUZUKA

Flower AYUMI

dress SACHIYO